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2026.06.16
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馬鈴しょでん粉 気候変動や生産者の高齢化がもたらす調達リスク
気候変動や生産者の高齢化がもたらす調達リスク
この供給不足に拍車をかけている最大の要因が「気候変動による天候不順」と「農業従事者の構造変化」です。
日本のじゃがいも生産量の約8割を占める北海道において、近年の夏の猛暑や極端な干ばつは、ばれいしょの生育に壊滅的な影響を与えています。生育初期から中期にかけての高温・少雨環境は、土中での着いも数(芋の数)を減少させるだけでなく、でん粉の蓄積量そのものを低下させます。これにより、収穫された馬鈴薯の「でん粉価(でん粉含有率)」が著しく低下し、同じ収穫量であっても最終的に抽出できるでん粉の量が目減りするという現象が発生しています。
さらに、農林水産省の各種統計でも指摘されている通り、国内の生産者は高齢化が著しく進行しており、労働力不足による離農や転作が相次いでいます。ばれいしょ栽培、特にでん粉原料用の栽培は機械化が進んでいるものの、種いもの管理や収穫期の作業負荷が大きく、規模縮小を余儀なくされるケースが少なくありません。加えて、ジャガイモシストセンチュウ等の病害虫の発生リスクも、地域的な収量減少や種いも生産への深刻な打撃となっており、国産馬鈴薯でん粉の自給体制は極めて脆弱な局面に立たされています。
(出典:農林水産省「作況調査(野菜)」 / アグリポート「でん粉原料用馬鈴しょの作付面積拡大にご協力ください!」)
